5月の連休明けころから、地元でつながり始めた人たちの間で情報や意見の交換が続いています。
誰かが発案し、それに乗る人たちで色々なアクションも行われています。
皆さん職業も年齢もさまざまで、ミーティングでも、それぞれの日常感覚で今回の安保法制案をキャッチしていくので、メンバーに幅があるだけ着目点に広がりがあるなあと思います。
英語にも堪能な方や、これを母語とする方もいらっしゃいます。
つい先日、こんなご指摘がありました。
~~~~~~~~~~~~~~~
「日米ガイドライン2015年版英文(正文)の方を読むと、 日本語訳と違う」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
安倍首相は「日米同盟を強化」することで日本の「安全と平和」が守られる、と言います。
この発言を耳にすると、もしも日本が北朝鮮や中国に攻撃されれば、圧倒 的な軍事力を誇る米軍が駆け付けるかのように聞こえます。
けれども、ガイドラインの正文(英語)を読むとかなり違う話になっていますよ、ということです。
ガイドラインで、様々な事態への対処について日本語訳では
「自衛隊が主体的に必要な行為を実施する」
とされている箇所が、英文のニュアンスのまま表せばこう書かれています。
「第一義的責任を自衛隊が負う」
これからは、日本の防衛は自衛隊が「主役」になって担うんだ、ということが、英文を読んではじめてハッキリする、とのこと。
「安保法制案が通れば、アメリカに従ってどこでも戦争する道が大きく開かれ、その一方では、日本が周辺諸国とトラブルを起こしてもアメリカの世話になることはもうやめなさいよ、という話になるわけです。」
「日本が侵略された時に自衛隊が主役になって武力行使(戦争)するという、これまでどおりのことだけでなく、日本周辺の海や空の防衛などについても、アメリカにかわり、主役になること。それ以外にも、ミサイル防衛や島嶼防衛(尖閣 諸島など)などについてもアメリカではなく自衛隊が主役になる。米軍は背後に退き、自衛隊の支援、補完にあたることになり ます。陸上での侵略、化学、生物、核兵器攻撃に際しても、対応するのは自衛隊が主役です。」
「英語では、米軍は日本が攻撃されても守らなくていい、とそうなっているのに、日本語にはそれが抜けているよ。」
「そうなんだー!」
小さな地方のネットワークの中で、こんなやりとりが交わされています。
こりゃあ、国会審議にも劣らないわ! と、私は毎回思うところです。
そう思ってみると…政府側の答弁では「同盟強化を世界に広く知らしめることによって、抑止力がさらに高まる。」と言うけれど、「…米軍が駆けつけるから」と言うのを聞いたことがあるだろうか?
嘘はなくても、全てを明かさない…ってことをやっているのかも?
(H・Y/パート主婦)