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ひとりひとりが動くためのノウハウを集めたサイト 「りぼん・ぷろじぇくと2016」のブログです。

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「荻上チキ・Session-22」: 長谷部さんと木村さんのセッション 【6.10】

TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」(平日夜22時?)6月9日
(ポッドキャスティングで聞けます)

長谷部恭男さんと木村草太さん、二人の憲法学者のセッションです。
番組では長谷部さんは、憲法審査会には何党からの推薦で呼ばれたのかはわから ない状態であったこと、あの発言は別に今回特に言ったことではなく、日頃から 述べていることであることなどが紹介されました。当日の発言などは皆さんご存知だと思いますので、番組の後半部分で聴き取れたところを、ここではご紹介し ます。

●あの憲法審査会での発言を受けて、安倍総理などが集団的自衛権の 行使は違憲ではないという根拠を砂川裁判を持ち出してきているが、これについてはどう考えるかという質問に対して

長谷部さん「砂川判決で問題になったのは日米安保条約の合憲性、日本の個別的自衛権とアメリカの集団的自衛権に関する判決であるので日本の集団的自衛権は全く争点になっていないわけですから、 それに関する判決を根拠に日本の集団的自衛権が認められるというのはどう考えてもおかしな話。」

木村さん「砂川判決の最後に括弧書きがあって、今回は日本の個別的自衛権が行使できるかどうか自体が争点になっていない、ですから個別的自衛権ですら今回はごめんなさいしているという判決文なので、 ましてそこで集団的自衛権を読み込むというのはおかしな読み方で、これから砂川判決を持ち出す人を見たら、判決文を読んでいないと思っていい。」

●憲法審査会を受けて政府が今回出した政府見解については
長谷部さん「これは去年の閣議決定で言っていることの単なる繰り返しだと思いました。」

●高村副総裁が「学者は9条に拘泥しすぎている。」と反論した事に対して
長谷部さん「9条は憲法ですので憲法に拘泥しないで立憲主義というのは無理ですね。
憲法に拘泥しないで政治権力を使いたいということを高村さんはおっしゃっているんでしょうかね。たいへん怖い話です。」

木村さん「政策的に必要だから憲法は無視するというご発言と理解して良いのではないかと。憲法尊重擁護義務がある。 少なくともそのような人を副総裁に据えたことが自民党の人選ミスではないかと問われるべき」

●自民党は自衛のための必要最少限度の範囲に集団的自衛権も含まれるのではないかと言っている。それはなぜおかしいんでしょうか。

長谷部さん「集団的自衛権というのは他国を防衛するために武力を行使するものです。もともと自衛権と呼ぶのが、名前の付けかたがおかしい。そういうものを使い、個別的自衛権を支えているはずの論拠を延長することで何か自然にそれが出てくるかのようにしている。本質が全く異なるものですからそこには 大きな溝があいていると理解すべき。」

●最後に
長谷部さん「憲法との適合性、整合性も問題なんですけど、こういった安保法制をつくることで、本当に日本は安全になるのか、それも問題だと思います。
日本を取り巻く安全保障関係は変化したといっている、本当にそうなのかどうかわかりませんが、仮に本当に日本を取り巻く安全保障関係が危険になっているとしたら、日本の限られた防衛力を全地球に拡散させるのは愚の骨頂、 サッカーで日本のゴールが危ないというとき、味方を相手方のフィールドに拡散することですから理解できないですね。」

 <Y.F. 広島県>
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森本毅郎の「日本全国8時です」で【5.31】

金曜日のラジオ、森本毅郎の「日本全国8時です」では
憲法は変えないと言っているのだから、憲法に照らし合わせて
議論しなければならないという、森本さんと小沢さんの意見は
妥当だと思いました。
http://podcast.tbsradio.jp/stand-by/files/zen820150529.mp3

この番組良い意見が多いのですが、いつもボヤキで終わってしまうのが
残念です。
(Y.F. 広島県在住)