今週から参議院での安保法案の審議が始まりました。
参院での質疑は、より具体的な話になっているためか、
政府側の答弁が防戦一方のような印象があります。
というのは、与党の質疑が今までの政府の説明を再確認するような、
予定調和的なものがメインになっているのに対し、
野党の質疑は法案の内容を読み込み、様々な角度から切り込んだ質疑を、
新しいデータなども交えて行っているからです。
そのため、政府の答弁は時に殆ど意味を成さないほど曖昧なものになったり、
一貫性のない矛盾したものになったりしています。
国会の中継を見ていても、野党議員の質疑の時は、
首相はじめ答弁する方の表情の曇り方、しどろもどろな感じが目立ちました。
政府側の問題発言も続々出てきて、メディアはもっぱらそれらの報道に
ウエートを置き始めています(産経、読売は除く)。
審議が深まるに連れて噴出する法案の問題点について、
政府は「国民に丁寧に説明する」と言いながら、
「検討していく」「それは想定していない」「コメントできない」など、
決して国民の不安を払拭できるような答弁を行っているとはいえません。
結果的に、審議時間が増えれば増えるほど、
国民の不安が増していく、という状況になりつつあるように思えます。
各地の創価学会の一部の中からは、
公明党に対する不信の声が上がりつつあります。
河野洋平さん、野田聖子さん、など、自民党内部からも、
ぼちぼち異論が出てきています。
「それでも成立してしまうだろう」という意見も未だ多いですが、
なんらかの異変は、実はもういつ起きてもおかしくないのでは・・・と思っています。
(RY/会社員)