「昨年の緊急発進回数は10年前の7倍」と言うけれど… 【7.8】 国会 2015年07月08日 一つ前のブログで触れた自衛隊機の緊急発進回数。 安倍首相は国際環境の悪化を主張する根拠として「昨年の緊急発進回数は10年前の7倍」と、さかんに発言しています。 しかし、表を見ればすぐに、この発言にはからくりがあることがわかります。 平成26年度の緊急発進実施状況について (統合幕僚監部報道発表) 10年前の平成16年度は、昭和34年度についで緊急発進数の低い年でした。 1980年代は、昨年度と同レベルの回数です。 つまり、「昨年の緊急発進回数は30年前と並んだ」といってもいいわけです。 ただし、20年ほど落ち着いていた緊急発進回数が、平成24年度(2012年4月-2013年3月)から急増していることは確かです。 また、平成24年度には、対中国が初めて対ロシアを上回っています。 平成24年度の緊急発進実施状況について (統合幕僚監部報道発表) 詳細を見てみると、2012年12月以降から、中国機への緊急発進が急に増えています。 領空侵犯事例は2012年12月13日、安倍総裁が率いる自民圧勝となるのが明らかな衆院選終盤のことでした。平成24年度に公表された対中国の緊急発進は、すべてこのとき以降です。 平成24年度の緊急発進数は前年度の3割増でしたが、平成25年度はそのさらに4割増となっており、平成26年度(2014年4月ー2015年3月)はそれよりも増えています。 こうした数字は、日本を取り巻く国際環境の急激な悪化が安倍政権の動きと無関係でないことを示しているのではないでしょうか。 一方が強硬な姿勢をとれば、相手はさらに強硬になり、関係が悪化するというのは、人間関係でも同じことです。 付き合いづらい相手であるからこそ、もう少し上手な付き合い方ができないものだろうかと思います。 <M.I 東海地方⇔首都圏> PR